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2004年3月 3日 (水)

情報装置としてのブログ

もう、なにかまわりにすごい人がいることをblogを始めてから発見してしまって、とてもとても、自分が書くことが自体が実は恥ずかしいことなのではないか、こんなに素晴らしい文章を書く人たちがいるのに、なんのために書いているのだろうかという気持ちを捨てられずにいる。それでも、書きつづけたいと思う。どこかに逃げるのではなく、現実に対抗するためには、書きつづけなければならないと感じている。

ここのところ、ブログのリンク等をうろうろするのが日課になってしまった。あまり、二次的な情報のサイトは使わずにいたのに、ハマっている。ついつい、それで夜更かしがすすんでしまい睡眠時間がますます短くなって困っている。人から人へと、情報のつながりを追っていく。ますます自分の興味に肉薄していくのが不思議な感覚だ。これまで、KJ法とブログの比較や、ブログのリアルタイム性などとりあげてきた。しかし、新たな疑問は、ブログのこの人をつなぐ機能というのは、なにによるのだろうか?、ということだ。この2ヶ月あまりの私のブログ経験から、ブログの基本的な特徴とは、以下のようなところだと考える。

・サイトのフォーマットが出来ているため、技術的な問題はブログの機能にまかせて、サイトの著者はコンテンツに集中できる。
・トラックバック、リンク、コメントの機能があるため、比較的容易に記事と記事をつなぐことができる。
・pingサーバ、ブログ専用の検索機能サイト、XMLによるリーダー等、形式が統一されているだけに、さまざまな検索機能にかけやすい。

異なるブログのサーバー間で、これらの機能が実現されているという事実に、技術にあまり明るくない私はとても感動を覚える。標準化というのがネット上でどんどんすすんでいるということなのかな、という程度の感覚をもっている。私は、技術にあかるくないとはいえ、日本語のサイトがあまりまだない、みんなで漢字コードの問題などからトライしていた1995年当時からhtmlのタグを直接書いてまがりなりにもホームページを開いていた。この時の経験からは、もう隔世の感がある。人間の年より7倍はやいドッグイヤーでいえば、すでに半世紀前になるわけだから、あたりまえか。

話が横道にそれたが、簡単にいえば、書く、貯蔵する、繋ぐ(並べる、目録化する)、検索するという、情報管理の4つの機能が最初からそなわっている。図書館と比べてもよいかもしれない。本がきちんと保管されていて、一定の法則にしたがってならんでいて、様々な形でさがせるように目録があって、カウンターには司書がいるみたいな感じだろうか。図書館の本の中には、フィールドワークの記録もあれば、技術の解説書もある、図書の分類そのものについてのメタな記述もあるだろうし、書評を集めた本の本といったものも存在するだろう。この記事自体がそうであるように、ブログについて書かれたブログの記事というのも相当数存在するが、そのメタであるということは、ブログ特有の機能ではない。

利用する人の立場から、図書館をながめれば、本を読むだけの人も見えるし、図書館の本を利用して本を書く人も多少は発見できる。毎日の新聞のように外から定期的に運び込まれる情報誌もある。このアナロジーでいけば、ブログを読むだけで満足なタイプの利用もあれば、ブログやネットの情報から新しい情報を生み出す人もいる、外部のメディアからブログに情報を定期的に持ち込む人もいる。本というのは、実際は国境を越えても流通するという性質もあるだろう。

当初、私は、ブログの機能の中で、主義主張から趣味にいたるまで、一定の「色」で人々が分かれてくだろうと考えていた。しかし、実際にブログを自分で利用し、記事を書き、アップさせるという作業を続けるうちに、これは巨大な「図書館」以上の機能ではないのではないかという実感に落ち着きつつある。どれだけ、新手な情報の作成・貯蔵・検索装置ができたとしても、実は実現(演算)可能なことというのは穴あけ機の時代からPCやスーパーコンピューターまで変らないということの証明に用いられたチューリングマシンではないが、図書館からブログまで情報機能的にはあまり変らないかもしれない。

では、ブログでなにがこれまでの既存の情報装置と違うのか?それは、単にスピードではないかと考えている。普通の図書館だったら1週間かかることが、ブログでは1日で、いや1時間でできてしまうのではないか?現に、98年くらいからスタートした私のサイトにアップした記事よりも、この2ヶ月で書いた記事の方が多い。ああ、そう、たずねてくださる方たちも、何倍にもなっているようだ。

それから、もうひとつはコストの問題がある。これも、本を書き、出版し、流通させ、図書館の目録に収められるのにかかる費用と、ブログの記事をアップさせて、自動的に処理されていくプロセスのコストとは、何百分の1ですむ。使う身になってみても、検索にかかるこすと、本を買わないでもブログを読めるという手軽さは、他には変えがたいのかもしれない。

3つめのブログにあって、図書館にない機能というのは、対話の機能であろう。私のいまの疑問というのは、このつなぐ機能があらたな知を産むことができるのかどうかということだ。対話ということ自体もギリシアの昔から、いやたぶんもっともっと昔から繰り返されてきた。そして、確実に知を高めた来た原動力になっている。手軽でコストのかからない、昔からくらべると途方もないスピードで行われるブログの対話という機能に期待したい。

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コメント

blog mapから参りましたnimと申します。
blog mapでもご近所付き合いが出来ると面白いなぁという思いから近隣の方をリンクさせて頂いております。
私の様なへっぽこblogからリンクさせて頂くのは、何か気が引ける気がするのですが、一つご近所のよしみという事でお許し下さいまし。
定期的に遊びにこさせて頂きますので、是非よろしくお願いします。

投稿: nim | 2004年3月 5日 (金) 14時24分

nimさん、

こちらこそよろしくお願いいたします。いまちょっとだけ、nimさんのブログを拝見してきました。かっこいいですね!

千葉にお住まいなのでしょうか?ぜひよろしくお願いいたします。

ひでき

投稿: ひでき | 2004年3月 6日 (土) 06時58分

世の中、賢い人多い!とネットをはじめると思いますよね。
知れば知るほど、知らないことが増え、相関して 多くの偉大な民を知るって感じ♪

おっと、忘れてた。
うちのブログにコメント残して頂きありがとうございます。

硬派なブログですね。
また遊びに来ます♪

投稿: ono | 2004年3月 8日 (月) 14時05分

はじめまして。it1127と申します。
貴サイトはアクセス解析経由で発見しました[笑]
同時にリンクリスト愚サイトが、ビックリ。同時に感謝感激アメアラレ!!
さらに、貴記事に感動。簡潔かつ濃密。

>スピード、コスト、対話

まさにその通りだと思います。ブログは、本当に素晴らしい道具だと思います。

早速、貴サイト。リンクリストに登録します。まずは挨拶まで。

投稿: it1127 | 2004年3月 8日 (月) 23時59分

it1127さん

ありがとうございます。貴サイトは、なんどかおじゃまさせていただき、いろいろと発見させていただきました。貴サイトで、onoさんのサイトとか、リンクリストの使い方とか、教えていただきました。おいでくださったとは、大変うれしいです。

投稿: ひでき | 2004年3月 9日 (火) 06時38分

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