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2004年6月25日 (金)

ブログー補完計画

我らがココログが先日深夜に障害でて、コメントがつけられなかったり、更新できなくなったりしたようだ。これは、反面、アクセスが急速に増えているということで喜ぶべきことなのかもしれない。山口浩さんが指摘していらっしゃるように、ベキ乗の法則ではないが、アクセスの大幅な不均衡が生じているのと、リンクが固定化しつつあるように感じる。

また、ここへ来て私のブログ、HPOにまで、政治的な記事へのトラックバックをたくさんいただいている。やはり、日頃の議論で鍛えぬかれたブロガー達は、政治的な関心がたかいのだなぁと、改めて感じている。でもまぁ、トラックバックをいただいている私の記事と関係があるようなないようなトラックバックもあるようなので、みなさんきっとアクセスなり注目を集める努力をされている一環なのかもしれない。

こうした流れを見ていると、ブログが社会的な力を持つことを企図するなら、現在のブロガーあるいはブログでつながっている人々だけでは十分でないことが明らかになってきていることに気づく。このままでは、もしかするとブログの世界はネットの上だけで力をもつ自己充足的な世界になってしまいかねない。これを打破するには、ブログの外の力をどう取り込むかが問題になってくる。山口浩さんに教えてもらった言葉をなまはんかな理解のまま使えば、ネットワークの「外部経済」を縮小する努力をする必要がある。普通の言葉でいえば、ブログにつなっている人を増やして、ブログをもっと有益なもの、もっと力をもったものににすることが大事だということだ。つながっていてくれるととてもブログの力が高まるであろう人たちがブログの外側にまだまだいっぱいいる。

祭りだ。祭りを起こして、外へむかってひろがっていくことが肝要だ。

例として引くことに抵抗を覚えるのだが、昨年来なだいなだ氏の「老人党」運動がひろがっている。なだいなだ氏は作家であり、マスコミなどのメディアの利用に長けていらっしゃる。老人党の広報でも、新聞などのメディアを非常に上手につかっていたのが印象的だった。「老人党宣言」という本も発行し、各界の有名人から推薦文を寄せられ、あれよあれよというまに数百万の「党員」の登録が行われたと聞く。

いまでは立場が逆転しているのかもしれないが、ソフトバンクがYahoo!を買収したとき、雑誌を発行したのは、妙手だった。ネットですでにある程度の認知度を獲得していたYahoo!を、雑誌というネットに関心はあってもスキルの低い層への浸透性の高いメディアを使って、話題性や使用方法の解説などをおこんった(と、思う)。これは、ネットの外でネットの広報活動を行って、利用者の拡大を図ると同時に、利用者が広がった現在では雑誌販売という収益も確保したということになり、一挙両得なマーケティング活動だったに違いない。

この流れにそって考えれば、既存のメディアを巻き込んだブログの広報活動が注目されることになるだろう。木村剛さんが「月刊!木村剛」計画を実現されようと努力しておられたり、「公的年金タスクフォース」を立ち上げたりされているのは、この意味でとても重要だ。「公的年金タスクフォース」も、ブログやウェブの上で発表するだけでなく、新聞などの従来のメディアを活用することが、逆にブログの有効性を確認することになるだろう。ブログで積み上げた議論が、よりはばのひろい国民層にはたらきかけられるようになってこそ、真の力を生む。そうそう、山口浩さんの「政治のオープンソース化」ではないが「広報」をおこなうことで、よりひろい協力者があらわれるかもしれない。

私のお恥ずかしいほどわずかな広報に関する経験では、新聞の記事などにとりあげてもらうには、いくつかのポイントがあるように思う。ひとつは、「話題性」であろう。現在の政治経済的な状況、日本の国の関心の高まりの中で、公的年金に関するタスクフォースなどは、かなり話題性が高いだろう。これが「月刊!木村剛」などで取り上げられば、ひるがえって「週刊!木村剛」へのアクセスも、認知も増えるのだろう。一方で広報されるからには、その話題の提供者が、法人や個人などしっかりしていることが必要になる。残念(?)ながら、匿名ではメディアで取り上げられるのは、難しいだろう。

実は、私には少し前から離れないヴィジョンがある。木村剛さんとふじすえ健三さんがトークセッションをして、従来のメディアで大々的にブログの重要性がアピールすることだ。リアルの世界で十分に力をもっておられる木村剛さんが、ブログの世界に入ってこられ、どんどんブログの世界を活性化された。ふじすえさんは、逆に徒手空拳でブログからリアルの世界の権力の中枢へなぐりこみをかけようとされている。かなり、対極をいっているお二方がブログをリアルの世界へむすびつけるそれぞれの努力を語り合う図は、主体性、話題性ともに十分だと私には写る。

てなことをだらだらと書いているうちに、現実に先をこされてしまったようだ。

Let's go to 年金公開討論会」 @ くりおね あくえりあむ

さすが、木村剛さん!7月26日は、なにをおいても参加させていただきます。

■注

*1 いただいたトラックバック
ブログつながり、下呂・余市 from ネットde監視、地方議会
ふじすえさんを飲もう!に参加 from バサラの精神をもつ知的体育会系
ネットの可能性と民主主義 from 奇兵隊.blog
そうだ、選挙、行こう。7・11 from くりおね あくえりあむ
【Column】『公(おおやけ)』という心。 from ::: nims :::
たったひとつの スマートな抵抗 from 瀬戸智子の枕草子
「日本の選挙を退屈にしたのは誰なんだ?」 from 愛のまぜご飯
そろそろ変えようか from 闘うリベラルのチャンネル
そうだ、選挙に行こう(1) from あれ、これって青春?
★参院選の正しい選び方?(2) from あざらしサラダ
内閣不支持42%、支持は40%に急落 from 若旦那の独り言2004 Ver.3
★参院選の正しい選び方?(3) from あざらしサラダ
明日から更新をストップせねばりません from 民主党 参議院 比例区 第46総支部長 ふじすえ健三 blog
寅さんとバカボンパパ from くびったけじゃないもん!
ポスター掲示中止と「公正」の後ろめたさ from dailywatch

■追記 (平成16年6月27日)

続いて、トラックバックをいただいている。志をおなじくする方、しない方いらっしゃるにしても、議論が高まること自体がうれしい。

国会がもし民主主義的だったら ラスト  from たまごの距離
[ニュース]参議院選挙 from 小烏丸の日記
選挙と戦争は繋がってる from もげきゃっち
投票に行く理由、行かない理由 2 from blog JUNXION
投票に行く理由、行かない理由 1 from blog JUNXION
選挙制度を知らなかった私--凍結したblog from Think negative, act positive
参議院選挙関係2 from blog JUNXION
小市民のための選挙だよ全員集合 from 藤沢生活
選挙に行くということ from Passing Strangers

■参照リンク
「ブログで広がる、新しい草の根政治運動」 (m_um_uさんに教えていただいたwiredの記事)
厚生労働省に対して情報公開請求第2弾を発射しました! by 木村剛さん (をっと、かめはめ波来襲!)
世界は変えられる (HPO)
Bloggerの社会的責任 by 山口浩さん

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コメント

確かに、bloggerの外に働きかけるには、マスコミはいい手段でしょうね。実際、マスコミの方々もあちこちチェックされているようですよ。私も、少し前にblogを見た新聞記者の方に取材されたことがあります。きっと、現在の木村氏周辺の動きはチェックされているのでは?記事にしやすいインパクトのあるできごとを待っているのかもしれません。

アメリカなんかだと、blogの中でも「有力」なものが出てきて、マスコミにも影響を与えたりしているようですね。そういうものが、これから日本でも出てくるかもしれません。有名人のblogだから注目されるのではなくて、その言論の質で支持を広めていくような人、出てこないですかねぇ。

投稿: 山口 浩 | 2004年6月25日 (金) 13時25分

山口浩さん、こんにちわ、

そうなんですよ。きっとこのタイミングで「ブロガーのパワーだ!」ということがデモンストレーションできるイベントをやるとうのは、非常に対マスコミに対してインパクトがあり、かつ、記事になりやすいでしょう。

ちなみに後半の「有力ブログ」に関して、私としては実名で堂々と活躍されている山口浩さんに期待するところ大です。

投稿: ひでき | 2004年6月25日 (金) 14時55分

こんにちは。木村剛さんに電車男を読ませたブロガー、くりおねですw
トラックバックをありがとうございました。
私の方からもトラックバックさせていただきます。
まあ今回の雑誌掲載は「仕掛けた」というよりは「見つけられた」というものかとは思いますが、これだけ取り上げられるということに、木村さんのリアル世界での注目度の大きさを改めて実感しています。

投稿: くりおね | 2004年7月22日 (木) 16時51分

くりおねさん、こんばんわ、

そうですね、最近あらためて木村剛さんのすばらしさに感動しております。実は、昨日もリアルの知人に木村さんと年金タスクフォースの活動を少し話したら、大変感動しておりました。聞きかじりですが、年金には個人の財産権の侵害の問題もあるとか?解る範囲でその知人に話したら、訴訟でも起こしかねないくらいの勢いで憤慨しておりました。

ほんとうにくりおねさん達(ああ、どうも「達」という言葉は不遜ですね、申し訳ございません。)がとりくまれているタスクは、意義が大きいと改めて感じました。ありがとうございます。

投稿: ひでき | 2004年7月23日 (金) 01時22分

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7月に入って、あのネット伝説「電車男」のことがあちこちの雑誌媒体で取り上げられて [続きを読む]

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