[書評]よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング SNS book published!
本書は、多分日本で出版されるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)についてのはじめてのまとまった書籍であろう。単にmixiやGreeといったさまざまなSNSの紹介にとどまらずに、最近のネットワーク思考との関連や社会学的・心理学的知見にまで背景の解説を行っている。正直、本書で知った企業サイドからのSNS的なサービスも多い。
誰かが「今このタイミングで出したことに意味がある」と言っていたが同感だ。多分、調査から執筆までかなり短い時間でなされたのではないだろうか?正直、どうせ触れるのならもう少し踏み込むべきだと感じる箇所があった。
ああ、でもなによりも自分がかかわった「ふじすえ健三さんを飲む!」OFF会についてページを割いてくれていることには深く深く評価してしまう。
まだ、二回目は今年の8月に行われたOFF会であるが、すでに自分の中ではなつかしい感じがする。さすがに参議院議員になられ、実務ににあたられているふじすえさんを、これまでのようなノリでお迎えするわけには行かないだろう。もしかするとブログやSNSの興隆期であったがために実現した会であったといえるのかもしれない。いや、あるいは恒常的にこういう会やイベントが開かれるようになったら、その時こそSNSが日本に定着したのだといえる。
これまた正直な実感として、くやしくもあり、うれしくもあるのは、私がこれまでこのHPOブログで書いてきたことと重なるトピックがかなり本書と重なる。無理やり自分の方にもってくるようで恐縮だが、本書オビにあったキーワードのいくつかと自分の記事を照会したい。
| 本書のキーワード | HPO記事 |
| 友達の友達は友達だ | 世の中狭い |
| 信頼感 | ネット上の貨幣としての認知にインフレーションは来るのか? |
| イベント、オフ会 | 本文中のOFF会参照↑ |
| 六次の隔たり | 言葉の神、ウェブの神、ネットの神、そして、約束の知 |
| ブログ | ブログで書くということ |
| 弱い絆の強さ | SNSと「弱い紐帯」the power of links |
| ナレッジマネジメント | KJ法とブログ |
| 個の自律 | 「Blogを書くということ」 |
うーん、本書に載っていることを自分が網羅しているから自分をほめてやるべきなのか、自分の書いたことが本書に網羅されているから本書をほめるべきなのかはよくわからない(笑)。いずれにせよ「SNSフリーク」(by nobuさん)と呼ばれる私としては(汗!)、本書によってますますSNSの参加者が増え、ネットワーク的な考え方が広がり、真に能動的な活用が増えていって、自覚的にネットを活用されるユーザーが広がればよいなという思いではある。
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コメント
「よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング」は私も読みました。
今まさに把握したい情報が網羅されていて大変助かりました。
知っている人には当たり前のことが多いのかも知りません。
(内容も半年もすれば古くなるかもしれません)
しかし「ソーシャルネットワーキング」の現在の情勢や、一通りの情報を「これから」知りたい人にはぴったりだと思います。
投稿: 馬小屋 | 2004年12月 7日 (火) 13時39分
馬小屋さん、おはようございます、
私も同感です。なんかネットしていて思うのは、ネットはネットで生きているな、毎日動いているなということです。もう生き物ですね。
投稿: ひでき | 2004年12月 8日 (水) 07時34分
今日はありがとうございました。
僕のこの本読んで、しっかり研究してみますね!
またゆっくりと色々お話お聞かせ下さい!
投稿: PDBマキノ | 2004年12月10日 (金) 20時59分
PDBマキノさん、おはようございます、
いんやぁ、しかしこのリアルとネットの交差がなんともいえませんね。ご縁を感じます。
最近、真剣商売の面とネットの面とが交錯しているのを感じます。ほんとうにネットをめぐる情勢は「相転移」直前なのかもしれません。ここでひとつの局面を超えるのか、ここにとどまるのか、リアルにインパクトを本当に持ちうるのか、本当に興味があります。
マキノさんのブログも楽しく読ませていただきました。ほんとうに今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: ひでき | 2004年12月11日 (土) 08時55分
私もこの本を今日、入手しました。大変興味深く読んだのは、ビジネスモデルとして成功しうるのかについて議論しているチャプターでした。
やや遠慮がちに書いてあったのですが、ソーシャル・ネットワーキングの手法をシステムとして企業や団体のインターナルな関係構築のために販売する可能性、と書いてありました。これはうーん、なるほどと思いましたですね。
イントラネットや内部でのリスト、それからそもそもメールによるコミュニケーションもありますから、すでに一定程度の内部関係構築のためのツールってあるはずなんですよね。でもそれも、はじめから団体外ですでに活用されている(つまり社員もプライベートに多いに活用している)ソーシャル・ネットワーキングのツールをあからさまに導入すると、そしてそれを意図的に外部と交流が図れるように設計してやると、なるほど活性化にもつながるし、CSRの一環であるという位置づけも可能ですね。面白いと思いました。
投稿: koh | 2004年12月15日 (水) 17時13分
kohさん、こんにちは、
CSR、コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティー(企業の社会的責任)とSNSの関連という視点は大変興味深いです。ANAやYAMAHAなどがSNS的な企業のWEBサービスを提供しているのは、ネットワークを社会的な基盤として認めた新しい試みだと思います。
最近、「ワーク・オブ・ネーション」を読み返してみようかなと思っているのですが、ライシュがいう「シンボリック・マネージャー」をその働きや社会的資本として評価しようとするとSNSみたいな形になるかもしれないという気がします。いかがでしょうか?
投稿: ひでき | 2004年12月19日 (日) 12時15分