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2005年4月16日 (土)

[書評]音楽未来形 future tense

音楽未来形 by 増田 聡 さん、谷口 文和さん

確かに著者たちは未来を指し示しているようだ。音楽というコンテンツをつきつめながら、すでにその分野の先を見ている。

私は音楽のことはとんとわからない。ただ、ブログ界隈がなにでできているかを感じることはできる。それは「つながる」ということだ。先日の「語る夕べ」で教えてもらったように、遺伝子はウィルスをつかって横に移動させるらしい。例の遺伝的プログラミング(GA)的手法の「組換え」というやつだ。いままでのネットと比較して、ブログ界隈で際立っているのはお互いがお互いに影響の密度だろう。たしかに、スーパーハブは存在し、日々ボーズ・アインシュタイン凝縮的な状況に近づきつつあるが、それでもブログ界隈は総体として存在し、思考は横に横に移動しながら新たな思考を産んでいる。

たぶん、去年の日本におけるブログ界隈は言葉や思考を中心とする「つながり」であったが、今年以降に生じてくるのは、画像や音楽といったコンテンツの横移動による「つながり」の発生ではないだろうか?ブロガーの方がアップした写真を使ったコラージュの試みや、詩をあげているブロガーに別のブロガーが曲をつけ、さらに別のブロガーが演奏する、なんてことも起ってくるのかもしれない。

本書を読んで、これからはどうも文章や思考の「横すべり」にしろ、画像や音楽、音源の「横滑り」にしろ、「つながり」を有効に生かすためには、著作権の問題がどうも避けて通れない、と感じた。多分、これまた遺伝子研究やバイオテクノロジーの基本に原種の採取と保存が基本であるように、音楽と画像、映像においても「原種」がとても大事になる。かつ、「原種」はいまのところかなりがちがちに保護されていて特定の利益団体と結びついているらしい。

そこで、とりあえず「フェアユース!」と叫んでおく。

非常に今後のブログ界隈を想う上で、本書の持つインパクトは私にとっておおきかった。ありがとうごあいます!

余談だが、遅まきながら本書の「コピーライト」とは元々出版する権利であったというくだりを読んで、コピーレフトとは、「権利が残っている」=「some rights reserved」という意味と、レフとの逆で「ライト(rights、権利、右)」なのだというしゃれで、レッシグさんがいってくださったということに気づいた。座布団一枚!

■「音楽未来形」関連サイト
『音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ』 @ FlowerLounge
音楽未来形――デジタル時代の音楽文化のゆくえ by kiraさん

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