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2005年5月 5日 (木)

複雑ネットワーク研究の先にあるもの chaos, emmergence or dictatorship

ゴールデンウィークを静かにすごしている。ブログ界隈もいたって静からしい。

ここのところ、自分の素養のなさもわきまえずにわけのわからないシュミレーションを作って眺めて喜んでいる。自分のシュミレーションからは、大した結果は生まれないだろうとは思うが、そう遠くない将来に現実の社会ネットワークに近いダイナミクスをシュミレーションするプログラムなり、データなりが集積されることは間違いないだろう。

創造を逞しくして、もし複雑ネットワークの研究が十分に進んで口コミや創発の条件があきらかにされたとしたら、どうなるかを考えてみた。実はこうした研究は、ヒット商品を生み出す非常に効果的なマーケティング手法発見につながるかもしれない。あるいは、政治的なキャンペーンや、国民の重要な意思決定において、気づかれないが効果の高い口コミ戦略を可能にし、みえない独占や独裁を生み出しかねないのかもしれない。

まあ、いままでのところ自分が見聞きした限りでは、複雑ネットワークの研究においては、逆にカオス的というか、初期条件の差が大きく結果に影響するということが明らかになりつつあるように思う。まあ、カオスというのもひとつの式で展開すべてが表されてしまうという意味では、恐ろしげではある。

[カオスの例]

エクセルファイル [ Xn+1=α*Xn(1-Xn) の可視化]

つまり、いままでのところ複雑系の科学、複雑ネットワーク研究がすすんでも、現実的に初期条件を完全に制御することはできないから、完璧なマーケティングや民主主義下における独裁政治的キャンペーンを実現することは、難しいということだ。ただ、十分に重要で巨視的で決定論的な要因を操作することにより、もし創発性民主主義なるものが可能になるとすれば、それは民主憲法下で成立したヒットラー独裁に通じる危険性があるということだ。

多分、そうした動きが起こりうるとすれば、なにか大きなパニックが起こったときに、人工的に流す口コミなどが効果的であるように思う。なんというか、相転移的な現象が起こりやすい状態であり、メディアを含めて情報流通のネットワークのハブが分断されたときこそ、ネットなどを狙って効果的な政治キャンペーンを起こしうるのだと感じる。

私のようにノイズ以下の者にとっては、まああまりに非現実的な話ではあるが、十分にネット界隈で多くのノードと短いパス長でつながっているスーパーハブにとっては、不可能ではないようにも思う。そうしたスーパーハブが十分に理性的で、良心的であることを祈るばかりだ。

まあ、私の杞憂であるとは思うのだが。

ああ、ちなみにまだ自分自身でまとまらないのだが、「ノイズ」というのは、比喩でなく本当に複雑ネットワークの特性を理解するのに「音」とか「波」でとらえるべきなのかもしれない。特にSYNCを読了してからそう感じている。なぜFM音源の音がアコースティックに聞こえるのかとかも、ネットワークとの関連だ考えると面白いかもしれない。

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