時代が変わるときの条件
ふじすえさんの記事を読ませていたいだいて、少々感じるところがあった。
・BLOG時代の終わり? by ふじすえ健三さん
先日某所で、山口浩さんと議論させていただいたのだが、やはり相転移というか、世の中が大きく変わるのはコスト構造がかわるときだと想った。
山口浩さんのこんなすばらしい記事に気づかずに...ああ、恥ずかしい
・情報財の計画経済と市場経済 by 山口浩さん
まあ、物理現象での水が凍るという相転移というのも、水の気持ちになれば凍ってしまったほうが状態を維持するコストがやすいからということなのかもしれない。水という分子にしてみれば、コストとはエネルギーとか平衡状態といったことになるのだろうけれども。
いや、相転移までいかなくとも、確かに火縄銃も相手の殺傷能力一件あたりのコストを大幅に下げられたので、世界を変えたのかもしれない。面と向かって刀で闘おうとすれば、1度に1人を傷つけられるか傷つけられないかだ。しかも、乱暴にいえば50:50の確率で自分の方が殺されてしまう。自分の命半分というコストで、相手一人というコストパフォーマンスだ。弓矢というのも、威力も限定されているし命中率もオリンピックなどを見ている限り銃より高いということはないだろう。すくなくとも、自分の命5分の1個に相手の命1個くらいかな?
まあ、最近のインテリジェントなミサイルだので、人のまばらなどこぞの国を攻撃している様子をみると武器のコストパフォーマンスが現代において非常によくなったといいきる自信はなくなるが。
実は、最近ネットをリアルの仕事に役に立つものなのだなと、新たに見なおしている。お陰様で、メールからファクス、そして情報の蓄積までも、私はほとんどの仕事が机を立たずに出来てしまう環境は随分前に整えた。仕事の関連する全スタッフへの連絡もメールで一度で住んでしまう。オフ会の幹事などをたまにやらせていただくが、ほとんどネット上で完結してしまう。すばらしきネット新世界!
最近は、さらにすすんで、ネットでリアルを凌駕する知識を得たり、コストダウンができたりできるようになりつつある。ここのところのお気に入りははてなの質問と楽天ビジネスだ。はてなでは、どうしてもわからなかったある短語が1時間とたたずにわかってしまった。10数年来不明の単語で、かなりいろいろな辞書やらネットでの検索やら書籍やらを調べたが解らなかった。かなり感心した。楽天ビジネスの方はまだ結果は出ていないのだが、ある種の見積もりがこれまで考えられない範囲でひろく、手間がかからずにとれそうだ。これまた大きなコストダウンが期待できるのではと想っている。
と、まわりを見まわすと、通信技術とITと交通手段の進歩はありとあらゆるところでコストダウンを産みだし、世の中を変えている。これは非常にひろい範囲で進んでいる。しかし、ふじすえさんがご指摘のようにぜんぜんコスト構造が変わっていないとても大事な分野がある。
政治の世界だ。
やはり、これは真剣に考えるべき問題であろう。
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