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2005年6月18日 (土)

[書評]不動産市場分析 & 不動産市場の経済分析

4789224201不動産市場分析―不透明な不動産市場を読み解く技術
清水 千弘
住宅新報社 2004-05

by G-Tools
4532132339不動産市場の経済分析―情報・税制・都市計画と地価
西村 清彦
日本経済新聞社 2002-06

by G-Tools

先日、清水千弘さんにお会いしてい本を2冊もいただいてしまった。実は本書は、私のリアルの仕事とHPOにおける関心領域との間をつなぐような内容だった。

おおよそこの2冊は、地価の分析、指標化に関する内容だった。清水さんの元々のご専門は、元々多変量解析だと聞いている。そこから、不動産価格の指標作りに集中されたのはさすがだ。ヘドロック法ヘドニック法という手法で、見事に不動産公示価をうわまわる精度の不動産価格を導出されている。

多変量解析によって要因をさまざまに分析し、この手法により定量化された道路幅や面積などの「因子」を排除して、GISで分析すればその土地、その土地における「地価」というのが導出されるはずだ。そして、それは関東全体の地価分布図で色分けされたようになだらかな等高線になるのだろう。

地価分布図 @ 東急不動産

元々akillerさんからべき乗則を教えていただいた時も都市経済学との関連だったように記憶している。以前、人口について調べたときにどうも都市の人口の分布はべき分布的だということを記事にした。

べき乗則と首都圏経済白書 (HPO)

この類推で言えば、地価もきっと都市と同じようにべき分布とのからみがあるような気がしてならない。こうした試みの内にある「不動産市場分析」のp.90の地価のGIS分析を見ているとむらむらくる。昔やった、正規格子モデルの「集中シュミレーション」の山を思い出す。

[書評] べき乗則、ウェブログ、そして、不公平さ (HPO)

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コメント

こんにちは。
「ヘドニック」法ですね?
私もやったことがありますが、不動産広告に出ている内容、駅、駅からの徒歩所要時間、面積、前面道路幅、用途地域、容積率、売買時期ぐらいで9割前後説明できました。
この本はもっと高度なことをやってるんでしょうけど。

ネットの世界にも都市経済学のモデルがある程度あてはまるかも、と前々から考えています。アクセスの集中するサイトは都市ですね。最近は逆もありかな、と。ネットワークの強化が価値の上昇にどのくらい貢献するかを、不動産の分野に持ち込んでみたりするのも面白いかと。

投稿: 山口 浩 | 2005年6月20日 (月) 11時12分

山口浩さん、こんにちは、

こほっ。え、失礼して...

うあぁぁぁぁーーーーーーー!

またやってしまいました。ご指摘いただき、ありがとうございます。訂正させていただきました。

そうなんですよね、もしかするとネット界隈って都市と比較できるかもしれませんよね。最近読んだ「新しい自然学」(ISBN:400026642X)という本の聞きかじりですが、どうも非線形方程式が脚光を浴び、コンピューターでシミュレーション可能になってから、全然違う分野でも同じような分析が適用可能だということが物理学の常識になりつつあるようです。ネット界隈はいわずもがなですが、分子生物学から、流体力学、都市の交通量などまで、かなり広い分野に物理学者がとりくんでいるようです。

この辺、清水先生の本棚にならんでいた興味深そうな本についても書きたいのですが、プライバシーに触れそうなのでやめます。

投稿: ひでき | 2005年6月20日 (月) 12時00分

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