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2005年10月24日 (月)

中国と歴史とリンク The Great Gates of Kiev

先日中国に行って以来どうも中国熱が冷めない。何冊かたてつづけに中国関連の本を読んだ。そして、中国の近現代史に案外リンクが身近にあることを発見した。いまここにいる私と中国の近現代史は想ったよりも遠くないのだ。

4794212933本当の中国を知っていますか? ――農村、エイズ、環境、司法
山本 秀也
草思社 2004-03-30

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4041954266宋姉妹―中国を支配した華麗なる一族
伊藤 純 伊藤 真
角川書店 1998-11

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4093873704「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは
李 登輝
小学館 2003-03

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とはいえ、ま、たいした話ではない。

私の親しい知人が李登輝に会ってきたというだけのことなのだ。(あ、そういやぁ、別の知人が陳水扁に会って来たともいっていなぁ。ま、それはまた別な話。)そして、李登輝は宋美齢と直接の関係リンクがあり、宋美齢からは毛沢東だろうと、蒋介石だろうと中国の近現代史の登場人物のほとんどがつながっている。「宋姉妹」の中で、李登輝が年老いた宋美齢の手を取るシーンはとても象徴的なシーンだった。これは、考えてみればすごいことだ。私とそれらの歴史上の人物が4~5ホップで薄いながらもつながってしまうのだ。

宋美齢 - Wikipedia
宋美齢 @ 旅研

ちなみに、なんとも妙な本の並びになってしまったのは、中国を訪れた時に読んでいた山本秀也さんの「本当の中国を知っていますか?」の最後が蒋介石の生家を訪れるルポで終わっていたからだ。産経新聞社の中国支局長まで勤めた山本さんが本書を通して現代中国の成立を辿るとき、なぜ蒋介石なのかというのか、疑問のはじまりだった。

そうそう、「本当の中国...」は決して中国の抱える問題のルポとしてだけ読むのではなく、中国、シンガポール、台湾という現存する中国人の国の政体の比較論として読まれるべきであろうと私は想う。本書の中でも、焦眉なのはリーカンユーのシンガポールと李登輝の台湾の比較であろう。政体という軸の民主主義政治という極の反対側に権威主義政治がありうるのだということは、私は山本さんから教えられたように想う。そして、資本主義的経済体制を取り込んだいま、現在の中国は民主主義を取り入れられるか、権威主義をつらぬくのかの瀬戸際にあるのだと理解した。あえて詳細をここに書かないが、この結論は私が中国を訪れたときの印象と非常に重なる。

「宋姉妹」、「武士道解題」は、この軸を自分に持ってから改めて読むと、現代の日本の立ち位置が見えてくる。なんというか、日本人と中国人という軸がなければ現代のアジアの成り立ちは全く違った姿であったろう、というあまりに当たり前の結論に達する。そして、その歴史とはいまの私とリンクしている。アジアの近現代史は私にまで直接道がつながっているのだ。

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