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2006年1月10日 (火)

職業としてのメイド A maid? No, HOUSEKEEPER!

なんとはなしに某所で始めてしまった主張がある。それは、「メイドという職業は、現代の日本で必要とされているし、そもそもきちんとしたメイドというのは高い技能が必要だ。」という主張だ。

最近、自分自身が長い記事を読むだけの集中力を保てないので、さくっと短めに行きたい。

先日、テレビでたまたま整理整頓を普通の主婦に教えるというコンテストをやっているのを見た。いまの日本の専業もしくは兼業主婦/主夫で、部屋が片付かないことに非常な罪悪感をもって毎日を過ごしている人は多いのではないだろうか?たまたまかもしれないが、仕事がばりばりできる、あるいは外に出てボランティアをしたいという熱望をもった方は、得てして家事が苦手だという事例が私のまわりでは多い。

そこで、メイドの登場となる。しっかりとした整理整頓の技術をもったメイドがいれば、女性の二度目の社会進出はますます進むであろうし、罪悪感をもった専業、兼業主婦/主夫も減って家庭もしごく円満なものとなり、はては出生率ですらあがるのかもしれない。

またまたたまたまかもしれないが、フィクションの世界ではプロフェッショナルなメイドの話しがいくつかある。

4835441648ハリスおばさんパリへ行く
ポール ギャリコ Paul Gallico 亀山 龍樹
ブッキング 2005-04

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ロンドンの下町っ子のハリスおばさんが、一念発起してオートクチュールでイブニングドレスを作りにパリにいくという話なのだが、実にプロフェッショナルにメイドをしてらっしゃる姿といくつかのカップルを結びつけ、うれない女優のたまごに手を貸すという、おばさんの情の深さにほろりとされる話だ。

4091910513私を月まで連れてって! (1)
竹宮 惠子
小学館 1995-06

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ハリスおばさんも大好きだが、「私を月に連れてって!」のおヤエさんのメイド、いや失礼ハウスキーパー哲学は本当に最高である。今更職業としてのメイド、いや失礼ハウスキーパーなんていっているのは、時代錯誤もはなはだしいという方にはぜひ一読してほしい。おヤエさんにかかるとこうなる。

「・・・ま、ひとことで言えば、 主婦っていう仕事が総合学を必要とするプロフェッショナルなものだからです。 すべての情報と知識をもって判断し、裁き、かつ、まとめていく最も高度な学問、 細分化された専門分野をバランスよく調合する学問ですね。 育児学にしても、栄養学にしても、一つじゃダメ、それをまとめる主婦のポリシーがなけりゃ。 現在の時点では、ただの一人も完全といえる主婦はいませんね。」

まだ、未読なのだがイシグロの「日の名残り」もこの種の話しとしては秀作だと聞く。「麗しのサブリナ」のリメイク版でもすばらしメイドと執事の話が出てくる。

4151200037日の名残り
カズオ イシグロ Kazuo Ishiguro 土屋 政雄
早川書房 2001-05

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B0007N348Aサブリナ
ハリソン・フォード シドニー・ポラック ジュリア・オーモンド
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2005-03-25

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なんか、こうならべるとますます非難をあびてしまいそうな気がしてきたが、社会生活が変化していくに従って職業の選択というものも次第に変わらざるを得ないのだと信じる。逆に、職業選択のリスクが少なく、全国民が目指すべき職業、めざすべき姿がほぼいっしょだったという戦後の一時期がこれからは異常であったということにすらなるのかもしれない。21世紀を生き抜いていくためには、20世紀の常識はいったん括弧にいれて考え直す必要がある。

■参照リンク
メイドを救え by ウニさん
少々、自分の文章が不謹慎であったと反省しました。

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コメント

冒頭を読んで、うむ、おヤエさんみたいなメイドやな、と思ったらおヤエさんが出てきたのでびっくりした。日の名残りは知らなかったので読んでみたい。

「生活」とは、総合科学とそれを使うポリシーが必要、とは真理であると思います。
何の為に会社で働くのかとか生きているのかとか考えたとき、「心身ともに充実したよりよい生活のため」だし。
というか科学とか何の為にあるのかとかどういう方向に行くべきなのか、とか考えたとき、ぱっと頭に浮かぶのが「宇宙船ビーグル号」(byヴァン・ヴォークト/早川文庫&創元推理文庫)の統合科学、なんですよね。

イヤ、話しが飛んだか。
プロフェッショナルなハウスキーパー、いいっすね。

投稿: ネット和歌 | 2006年2月22日 (水) 04時30分

ネット和歌さん、おはようございます、

いやぁ、なんかこういうところに反応していただけるとうれしいですね。本当に生活することって大事なことだと最近実感しています。なんのきなしに「生活」しているわけですが、この一瞬一瞬がいとおしい、貴重なものなのだと実感します。

しかし、ネット和歌さんはSF読みな方ですね?私も昔ケアルとかにどきどきした口です。

投稿: ひでき | 2006年2月22日 (水) 10時38分

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