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2006年2月25日 (土)

べき乗則とネット信頼通貨 輪読会の夕べ

やはり一人で読むのと輪読会するのとは違いますね。なかなか充実した夕べでありました。今回は「貨幣の複雑性」の1章を、kybernetsさん、kabayanさんと3人でじっくりと読みました。結論からいえば、経済学の時間概念がいかに現実に即していないか、平衡閉鎖系であるかについての議論でした。

kabayanさんが主張される通り人に残される最後の資源はやはり時間であろう、と。最終的にはRTMを引き合いに出さなくとも、時は金です。「モモ」のストーリーさえもはやあまり思い出せないものの、エンデの射程は長かったなと実感します。ただ、この辺はインプリメント(実装)してなんぼなので、エンデの議論のままではまだ5合目といったところでしょうか。

そのほか、kybernetsさんのオートポイエーシスと西垣さんの話とか、山口さんは土曜日がご都合が悪いのが残念だとか話しているうちにHiroetteさんのお見えになって世はふけていきました。いやぁ、実に楽しい晩でした。

また、渋谷でやりましょうね。

■御礼

おっと、今回はなによりもkabayanさんが素晴らしい場所を貸していただけたので、実現できたことを御報告するのを忘れていました。kabayanさん、本当にありがとうございました。

渋谷オフィス - adlib BASE

■過去の勉強会の記録
べき乗則とネット信頼通貨を語る夕べ 2004年8月 9日 (月)
「べき乗則とネット信頼通貨を語る夕べ」を超えて 2004年8月30日 (月)
べき法則とネット信頼通貨を語る夕べ! Second Impact 2004年10月11日 (月)
第三回 べき乗則とネット信頼通貨を語る夕べ! 2004年11月22日 (月)
「べき乗則とネット信頼通貨を語る夕べ」忘年会 2004年12月30日 (木)
べき乗則とネット信頼通貨を語る夕べ@ソーシャルネットワーキング.bar 2005年3月16日 (水)
べき乗則とネット信頼通貨を語る夕べ ~SNSを考える~  2005年5月19日 (木)
べき乗則とネット信頼通貨を語る夕べ ~生き物を語る~  2005年8月 3日 (水)

結構、こうやってみると開催してますね。これ以外にもクリスマス会等やったような記憶があります。

■Danさん、こんにちは、

Why Value 2.0? by Dan the Unpriceable Man さん

[ より「複雑系」な経済学 ]という一言に反応してトラックバックさせていただきます。Danさんのような方と安冨先生が対談したら面白いだろうなぁ。


4423851016貨幣の複雑性―生成と崩壊の理論
安冨 歩
創文社 2000-11

by G-Tools
4001141272モモ
ミヒャエル・エンデ 大島 かおり
岩波書店 2005-06-16

by G-Tools

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コメント

ひできさん こんばんは

うわっ!たのしそう。エンデですね。Hiroetteさんも見えられたのですね。テラウラヤマシス!(笑)

投稿: it1127 | 2006年2月26日 (日) 00時05分

>経済学の時間概念がいかに現実に即していないか、

うーーん、経済学にはいろんな不完全性を感じることは認めますが、これについてはどうなんだろうなーと思ってしまいます。一般均衡理論は理論として極めて一般的で、無限次元にも拡張できます。それはつまり時間も暗黙に含んでいるということです。

そして、アローは無限の将来を考えることと、ある証券市場(Arrow Security)を考えることと同じであることを示した(はず)です。詳しいことは不勉強でわかりませんが、これにより一見非現実的に見える経済学の時間の捉え方は理論として正当化されていると思います。

そもそもどういう文脈で引用部分のような話が出たのか興味津々です。

投稿: night_in_tunisia | 2006年2月26日 (日) 08時19分

it1127さん、こんばんは、

ご連絡すればよかったですね。失礼いたしました。思い付きでやってしまったので、あまり事前連絡が徹底しておりませんでした。

いやぁ、でも楽しかったです(笑)。

投稿: ひでき | 2006年2月26日 (日) 20時32分

night_in_tunisiaさん、こんばんは、

いま力の限り1時間以上をかけたコメントのお返事が一瞬にして消えてしまいました。脱力しております。

簡単に書けば合理的行動仮設は、セールスマンの巡回問題と同様、計算機的には非常に負荷が大きすぎ現実の時間の中では解を持ち得ないのではないかという問題がひとつあります。では、その場の認識とか注意とかで決まるのだとすれば、今度は人と人との相互作用が大きな影響を持つことになるわけですが、今度は相互作用の問題がでてきます。

いずれにせよ現実の歴史的時間の中での活動を考えれば物理学が陥ったように非線型で開放系の、相空間の次元が随時変化するような過程の中での解をいかにもとめるのか、解に達成しうるのかという問題に直面せざるを得ないだろうということになります。

ゲーム理論でも同様のことは感じています。やまぐちさんのところでコメントさせていただきました。

http://www.h-yamaguchi.net/2006/01/post_701f.html

すみません。今の私にはこれくらいしか理解できておりません。この辺もご参照いただければ幸です。

http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2005/07/ecology_of_blog_0119.html

投稿: ひでき | 2006年2月26日 (日) 21時51分

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