「日本製」というブランド Variety for Enjoying Life
旧聞になってしまうが、4月5日号のニューズウィークの特集、「ニッポン大好き」を読んだ。サブタイトルの「アニメやマンガはもう古い、ネオ日本文化に世界が夢中」という言葉通り、脳を鍛えるトレーニングとしてのSUDOKUから、生理痛対策用具としての使い捨てカイロ、クールな娯楽としてのロンドンの高級個室カラオケまで、日本ブランドがいかに世界で競争力を持ち得るのかを知った。やおいマンガですら、「女性にとってジェンダーの束縛のない世界」として評価されているというのだ。
考えてみれば、日本の製品というのは日本以外の世界と比べて特殊なものが多い。にもかかわらず、世界水準に会わせて製品供給しているケースが多すぎるのではないだろうか?マーケティングの鉄則は、自社でしかできない商品、流通体制、独自のサービスなど、独自性をいかに発揮することだ。これまで日本が輸出してきた、造船、半導体、自動車など、工業製品はあまりに標準化がすすみすぎていて、日本独自という商品にはなりえない。案外、これから純度100%の寒天を「日本製のダイエット食品」として売り出せば、日本独自の製品として受けるのではないだろうか?
逆を言ってしまえば、日本人は、日本独自の商品についての意味を見直すべきなのかもしれない。寒天やかんぴょうなどいままでの価値基準を離れて、例えば外国人がはじめてその商品を見るような気持ちで見直すとブランド商品化になりうるものは多いのではないだろうか?
日本は元々成熟社会を江戸時代に経験し、技術革新ではない、文化による多様性の豊かさを享受してきた国なのだ。そもそも、日本語を使っていると言う独自性自体かなり今後価値をもってくるように私には思われる。少子高齢化していく中で、「日本製」の意味を素直に見直したい。
■参照リンク
・【Cover Story】ニッポン大好き @ zassi.net
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14173/9412007
この記事へのトラックバック一覧です: 「日本製」というブランド Variety for Enjoying Life:



コメント
ひできさん おはようございます
なるほどー、1950年代生まれの私なんかまだまだ舶来指向が強い(若い世代にはこういった感覚は薄れているのかな?)のですが、それでも歳を取ると共に、日本の伝統文化に興味が持てるようになって来ました。そういった中で、海外で日本の文化がブランドとして評価されているというニュースを耳にするのは、なんか気分がいいです(笑)。
投稿 it1127 | 2006年4月 4日 (火) 10時18分
it1127さん、こんにちは、
私も気分がいいです。やはり、独自の文化というのがこれから物量的には縮小していく日本で大事になっていくと思います。
投稿 ひでき | 2006年4月 4日 (火) 11時14分
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20060303204.html
日本の社会は独り者に優しいそうです。
スターバックスなどでも日本では一人で居心地の良い空間をイメージして空間設計されているとか。自由な暮らしを妨げないというのは良いことだと思います。
ある意味「集団に埋没する個人」という特性が強い日本社会が良い方向に進化してきたともいえます。
投稿 二流 | 2006年4月 4日 (火) 11時51分
二流さん、こんばんは、
孤独に慣れていない日本人が、個を強調するときに、妙な具合にねじれてしまはないか、心配なのは、すでに私が年寄りだからかもしれません。
米国での孤独というのも、地獄のような孤独なのだと思いますが、それでもエレベーターでいっしょになったときににっこりほほえんだり、スーパーとかでも気軽に話しかけられたりするのは、それなりのルールが確立しているからだと思います。
日本の孤独は本当に社会との弱い紐帯みたいのまで、否定しそうな気がしてなりません。繰り返しますが、私が単に年寄りだからかもしれません。
ちなみに、この記事の印象として「万物理論」の中性を思い出しました。例の「おだやかな愛」です。
投稿 ひでき | 2006年4月 4日 (火) 17時53分
私は日本のものでぜひ輸出してほしいのが、マッサージチェアです。
海外でマッサージ自体もそれほどしないかもしれないし、マッサージ自体にあれほどのテクノロジーを注ぎ込む人たちはいないと思います。まあ、凝る場所が違うって言われたらそれまでですが。。。高いけど、なんか需要が掘り起こせないかなあ、と。
あとは、ウォッシュレットも結構熱い視線を浴びているようです。
投稿 Hiroette | 2006年4月16日 (日) 00時54分
Hiroetteさん、おはようございます、
マッサージチェア大賛成です。あれってすごいテクノロジーですよね。
そういえば、中国で日本製品専門のショッピングセンターが立ち上がるといううわさを聞きました。やはり、日本製品はブランドなんだそうです。
投稿 ひでき | 2006年4月16日 (日) 08時43分
世界最強の日本刀のナノテクノロジーを抽出し先端技術を駆使して日立金属がSLD-MAGICという金型用鋼を開発した。これは韓国製鉄が出来ない優秀なハイテン(高張力鋼板)を切り裂いたり、曲げたりする金型に応用されている。こんなことが韓国では出来ないのは切れ味抜群の日本刀には日本のオリジナル技術がいっぱい詰まっているから。
投稿 ものづくりブランド | 2008年3月 7日 (金) 21時26分
この材料、早速削ってみました。切子は珍しく、黄金色になるし、切削肌の光沢もいい。これってほんとにSKD11系統なのと驚いた。
投稿 菊水 | 2008年4月 9日 (水) 21時32分
ここって古事記や日本書紀に語られている日本神話と関係があるのですか?
投稿 前田鐵鋼 | 2008年4月11日 (金) 22時01分
ものづくりブランドさん、こんにちは、
コメントありがとうございます。日本刀のオリジナル技術がいまだに伝わり、それが最先端技術へのヒントになっている伝統と革新ってすごいことですよね。
昨日、たまたま守屋洋先生のお話を聞いたのですが、あらためて日本の文化って大事だなと思いました。
投稿 ひでき | 2008年4月12日 (土) 10時05分
菊水さん、こんにちは、
コメントありがとうございます。
SKD11って鋼材の種類なんですね、知りませんでした。ブログまで存在しているのはまたびっくりでした。
http://skd11.seesaa.net/
投稿 ひでき | 2008年4月12日 (土) 10時08分
前田鐵鋼さん、こんにちは、
どうなんでしょうかね、日本の文化の淵源が日本書紀や古事記にまださかのぼれると私も思うのですが、技術的な伝統もそこから来ていると考えていいのか判断が迷います。
ちなみに、古事記にはいろいろ思い出があります。
http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2004/06/birth_of_land.html
投稿 ひでき | 2008年4月12日 (土) 10時11分
今月号のプレス技術を読んでいましたら、日立金属がS-MAGICという次世代SKD11を開発しているということに気がつきました。大学の金属の先生に知り合いがいるので、聞いたら金属系の関係者の間では超多元系合金設計に成功した材料として結構有名だったのでつかってみると、なんとSKD11の2倍の突き出し量で削ってもOKだった。材質でも振動って変わるもんなんですね。
投稿 切れ味抜群 | 2008年4月18日 (金) 22時16分
切れ味抜群さん、
おはようございます、
そうなんですか、すごいですね。
http://www.hitachi-metals-ts.co.jp/product/sld.html
「超多元系合金設計」って初めて聞いたのですが、ホームページの「金属成分の的確な添加」ということなのでしょうか?
投稿 ひでき | 2008年4月19日 (土) 07時51分
「金型用鋼では世界最多の11種類の添加元素をコントロールし全特性の同時成立点を見いだし・・・」ってところでは?
http://sokeizai.jp/japanese/award/skill_h19.html
投稿 ヒュームロザリー | 2008年4月19日 (土) 12時59分
この鉄鋼材料はすごい。これを設計するにあたっては、自動車やジェット機のエンジンんの何倍も高度な熱力学計算がなされていると思われる。
投稿 吹田 | 2008年5月 1日 (木) 07時26分
これですか?
「
経済産業大臣賞
「ハイテン成形に優れた次世代冷間金型用鋼の開発」
」
投稿 ひでき | 2008年5月15日 (木) 19時08分
安来の黄泉の盟主、古き言い伝えどうりの予言の成就おめでとうございます
投稿 ナウシカリリス | 2008年6月15日 (日) 01時38分
ナウシカリリスさん、はじめまして、
これはどういう意味のコメントなのでしょうか?
すごく不思議なんですけど。
投稿 ひでき | 2008年6月15日 (日) 11時00分