これは結構難しいけど、常識の問題です。
たとえば、どこかのビルやショッピングセンターに建築家といっしょにいったとしましょう。あなたもその建築家もその場所はまったく初めてだし、どのような間取りかは知らないとします。そこで聞いてみてください。「トイレはどこでしょうか?」そうすると、きっとその建築家は「ああ、たぶんあのうらのあたりですよ。」とか答えるはずです。答えられなかっ
たら...人の悪口はこのサイトでは言わないことにしていますので、ここでやめます。
これは、実は半分直感、半分合理性なのですが、建物の計画をやっているとぱっといった場所で、トイレがどこになければならないかが、見えてくるのです。不特定の人が出入りする建物では、特に一定の法則があります。オフィスビルはまず簡単です。貿易センタービルの事件の時に有名になったからご存じの方も多いと思いますが、必ずコアといわれる部分が存在します。オフィスビルでは、どうしてもエレベーターで上下しますので、エレベーターの区画はかならず地上階から最上階まで貫通していなければならないですよね?もっというと、トイレに代表される水廻りは、必ず上水といわれる普通の蛇口から出てくる配管と、下水、汚水といわれる排水溝から公共下水につながる配管が必要となります。ちょっとイメージしてみればわかりますが、これも上から下まで貫通していることが必要ですね。つまりは、トイレはエレベーターの必ず近くにあるということです。あとは、エレベーターの近くの目立ちすぎず、目だたなすぎない場所を探せばトイレがかならずあります。
商業施設もほぼこの延長線上にあります。さっきとほぼ同じ原理で、配管スペースや上下階のかさなりでトイレの設置できる場所がだいたいきまります。これはちょっと私の思いこみかもしれませんが、人の流れの屈曲点あたりにトイレをもうけている商業施設が多いように思います。あんまり人の流れがはやいところだと見逃してしまいますし、よくトイレを出たところで待ち合わせ状態になるので、流れのじゃまになります。ちょっと屈曲点で人の足をゆるめるところにトイレがあると、その辺がちょうどいい感じになります。また、最近の商業施設ではどのように人を誘導するかの矢印などのサインの計画がよくできています。この辺の計画になれた人だと、普通の人よりトレイのサインをみつけやすいということもあります。
オフィスと商業施設の話をしましたが、これは住宅でもまったくあてはまります。ぜひ、これは自分で考えてみてください。
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