« 2005年2月 | トップページ | 2005年8月 »

各国の住宅ローン残高って?

フランスへ行かせていただいてからいったいどうして私たちからみるとこんなにうらやましいような暮らし方や豊かな住宅に住んでいられるのか、とても不思議に感じています。もしかするとフランスの方たちって住宅が十分にあって、あまり住宅に費用をかけてないから、こんなにのんびりと暮らせるのかなと考えました。ちょっと調べてみたら、住宅金融公庫に欧米との比較がありました。

欧米4か国(米・英・独・仏)における住宅関連のデータ[海外住宅データ(平成16年11月更新)]

このデータを元に、為替の換算をやってみました。それぞれの年度での為替データ、人口データは見つからなかったので、現在の数値に基づいて計算してみました。

住宅ローン円換算 (PDF)

ちょっと単純化しすぎた誤差は大きいような気もしますが、日本の一人あたりローン残高は各国と比べて特に高いわけではないようです。米国、英国の一人あたりローン残高がこの10年で倍近くになっているのと比べるとむしろ低いといえます。それでも、フランスが残高からいうと5カ国の中で一番低いようですね。もっとも、2004年あたりから、フランスでも住宅ブームなのだそうです。

フランス:住宅ブームの動向  @ 内閣府

フランスに行ったときに建築現場がわりと多いように感じたのはこのためかもしれません。では、住宅の質の問題かなという気もしますね。住宅のストックについてとてもよい資料が公庫のページにありました。

住宅関連ストックデータ (EXCEL)

これを見ても、日本と欧米の持ち家の比率や戸建ての比率などもあまり変わらないように思います。ただ、たしかに1950年以前の住宅が欧州では大戦にもかかわらず残っているようです。また、空き家の比率も比較的小さいことを考えると、こうした昔の住宅にいまも人が住み続けている様子がうかがえます。

どうもこうした数字を見ているだけでは、あの豊かなフランスの田園生活の秘密にはどうも近づけないようです。いやぁ、あの余裕はどこから来るのでしょうか?

■To Do

考えてみれば、平均年収でローン残高を割るべきですね。人口も為替もこの10年で大分変わっているようです。再度調べて結果を書きます。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

プロヴァンスの家って?

ええと、ココログのインターフェースも変わったので、テストも含めて一つ記事をアップします。いつのまにか容量も大きくなっているようなので、おもいっきり写真もココログを使ってアップします。

もうひとつのブログでも触れましたが、フランスのプロヴァンスに旅行してきました。やはり、家具から内装、そして外観のしつらえまで非常に印象的でした。建物をどこからとっても絵になるなというのが率直な感想です。

いつもはあまり旅行中に写真などはとらずに「自分の目に焼きつけておけばいいのさ」とうそぶく私も今回はばしばしシャッターを押してしまいました。この時のために買ったデジカメも実によく働いてくれました。

こうした風景に囲まれて旅行をしているうちに、建築屋のはしくれとして、この田園風景の美しさの背景にはいくつかの前提があることに気づきました。

ひとつは、地元にもとからある材料、技術、伝統的なデザインを大事にしているということです。そう、たとえばロートアイアンを使った照明ひとつとっても、伝統的なデザインを生かしているといえます。一つ一つの形は違っても全体としてバランスがとれているのは、地元の土から作ったと思われる瓦と壁のしっくいの統一感です。日本だと全国的に流通してる材料以外で建築をすることはかなりコスト高になってしまうのですが、それを押してもこの景色を守ろうという伝統があるのでしょう。


ふたつ目は、この背景には厳しい規制があるということです。例えば、歴史地区などでは新築がまったく認められていないということです。フランスでは確認できませんでしたが、米国で設定されている歴史地区では昔風の生活を守ることを誓約できなければ住むこともできないそうです。ちょうど、Tourette-sur-loupという街を訪ねたときに給水本管と歩道の石の改善をやっていました。やはり、歴史地区に住むというのは相当な不便さがあるのだと想いました。

また、家が緑の中に埋まっているように見えるのも人々の高い意識と厳しい規制があるからです。たぶん、日本でいう建蔽率にあたるものは10%とか、5%とかになるのではないでしょうか?つまり、敷地面積の10分の1くらいしか建物が建てれないので、残りは庭園や森になるということです。

ま、片一方でどうも居室の換気の規制がないようでレンジがある部屋であっても換気扇がない!とちょっと驚かされる部分もありました。

最後に、伝統的に見えるプロヴァンスの家も合理的な部分は割り切っているようで、歴史地区以外は鉄筋コンクリート造のようでした。これは案外びっくりしました。伝統的なプロヴァンスの家というのは、石をしっくいをぬりこみながら積み上げていって構造体を造り、木造の屋根を乗せてスパニッシュ・コロニアル瓦を段々に出して作るというのが典型だと思っていました。ところが、見る現場、見る現場みな鉄筋コンクリート造でした。しかも、生コンクリートのプラントもないのか現場で練っているように見えました。随分古めかしいタワークレーンもみました。

工事現場をよくみると断熱材はやはり発砲ポリスチレン系統(EPS)を使っているようです。私が日本で内外断熱で使う材料と同じ系統です。地中海に面していてあたたかそうに想像しがちなプロヴァンス地方ですが、ピーター・メイルの「南仏プロヴァンスの12か月」によれば冬はミストラルと呼ばれる非常に寒い風がふきあれるのだそうです。この寒さに耐えるのには、やはりEPSしかないということなのかもしれません。

今日は、この辺でスタミナが切れてしまいました。大分とりためた写真があるので、またあらためて内装などにも触れたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年2月 | トップページ | 2005年8月 »