全宅住宅ローン、フラット35って?
びっくりしています。
住宅金融公庫が平成19年に住宅ローンの受付をやめるということ、それからは米国のFNMAやGNMAなどにならってローンの買取会社になることは知っていました。いままでは、銀行の窓口を通じてはいても、住宅ローンの貸出の主体は国の法律に基づく住宅金融公庫だったわけです。
・Ginnie Mae @ 野村證券
・Freddie Mac @ 野村證券
住宅金融公庫は、発展途上国だった日本においては、住宅の質の向上、誰もが自分の持ち家を持てる環境の整備という意味では十分に意味がありました。しかし、今日のように金融機関が十分に発達すると民業の圧迫だといわれるようになり、逆に国の保証に基づく甘えからか不良債権の残高もたかまるなど、問題が指摘されていたわけです。
・独立行政法人住宅金融支援機構法が公布されました @ 住宅金融公庫
前置きが長くなりましたが、公庫の直接貸し出しの後継として「フラット35」という民間の住宅金融機関のローンの買取ということが行われるようになることが決定しています。これまでと同様、最長35年間の固定金利の住宅ローンの提供などが始まっていると聴いております。各銀行からすでに対応の住宅ローンのプランが発表されていました。なるほどと思いながら、いまひとつこれまでの直接貸し出しに比べて使い勝手が悪そうな感じがしておりました。
ところが、です。
全宅連ってご存知でしょうか?「全国宅地建物取引業協会連合会」というのが正式名称です。よくハトのマークを街中などでご覧になった方はいらっしゃるのではないでしょうか?びっくりしてしまったのは、この全宅連が公庫のフラット35を取り扱う住宅ローン会社を設立して、営業を開始したということです。
わかりやすくいってしまえば、全国11万件のハトのマークを掲げた不動産会社がいきなり公庫取り扱いの住宅ローンの窓口になってしまうということです。いま、手元にある資料だけではどれだけの業務になるのかは不明ですが、かなり慎重に構築された事業のように感じられます。どちらかというと、元の公庫の直接貸出の手続きに近いものがあります。まあ、ただ対応してくださるのが銀行の窓口の方でなく各地の不動産会社の社員ということになるようですが。
すごいですよね。これは、今後を慎重に見守りたいと思います。
■追記
あ、全宅連だけでなく既にかなりの数のノンバンクが参加しているのですね。
・お申し込み・お問い合わせ窓口 @ 住宅金融公庫・フラット35
いや、ほんとうに今後どうなるのか注目です。やはり、特にノンバンク系はそれぞれの持ち味をいかし、専門性の高いサービスを提供できるか、一般の方の信頼をどう獲得するのかが重要になるのでしょう。
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