[書評]亡国マンション
亡国マンション The Truth of Defective Condominiums 平松 朝彦 光文社 2006-01-24 by G-Tools |
一昨日から風邪による腹痛でころげまわっております。建築屋の社長にあるまじきことなのですが、どうにも身体が動きません。
そうしたかなり厭世的な気分の中で本書を読みはじめたので、「つらいかなぁ」という感じが当初つきまとっていました。しかし、かなり過激が主張もありましたが、結論的には100年維持可能なマンションとは、外断熱でスケルトン・インフィルを基本とするマンションであるとか、所有権よりも利用権を優先させるというつくば方式の権利関係など、当ブログでもこれまで話題としてきた問題と志を一にするように感じました。
私自身もこれまでいかにローコストの建設を追求することが、お客さまによろこんでいただくかという思い込みで仕事をしてきましたが、本書を読んで表面的な経済優先ではなく、長い目で見たマンションなどの建築が必要なのだと実感しました。
お腹がしくしくいたむので、今日はこの辺にしておきますが、またこの本について考えるところを書きたいと思っています。
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コメント
わたしも共感です。読んでませんけど。
そろそろ復活されてますかね。おだいじに。
また、よろしくお願いします。
投稿: m-zou | 2006.02.17 03:09 午後
m-zouさん、lこんばんは、
ありがとうございます。ようやく回復しました。
もうちょっと具体的に本書の書評を書きたいと思っています。
乞う!ご期待!
投稿: ひでき | 2006.02.18 06:34 午後