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気象危機と建設って?

先日、「不都合な真実」という映画を見てきました。

元米国副大統領のアル・ゴアさんが二酸化炭素の排出の増大に伴う温室効果へ警鐘を鳴らしているドキュメンタリー映画です。家族といっしょに見に行きました。これからの時代に対して私たちは考えなければいけませんし、次代を生きていく子どもたちにもこれから起こるかもしれないことに対して関心を持ってほしいと思ったからです。

映画 不都合な真実 公式ページ

正直、妻や子どもたちは字幕の解説だけだと大学のセミナーを聞いているようでわかりにくいといっていました。同名の本はかなり映画の内容を補完していると想います。

427000181X不都合な真実
アル・ゴア 枝廣 淳子
ランダムハウス講談社 2007-01-06

by G-Tools

昨日もテレビを見ていたら、アル・ゴアさんご本人が出ていらっしゃいました。日本語で吹き替えされていたので、家族もかなりわかりやすかったと言っていました。アル・ゴアさんは「地球温暖化ではなく、これは気象以上だ」と明言していらっしゃいました。

これからの建設屋をやっていく上で、環境問題をどうとらえたらよいのか考えさせられます。単に商売を継続していくとか、売り上げを伸ばしていくとかではなく、昨今の気象異常の問題は事業使命の一部として真剣に取り組むべきなのではないかと感じています。

以前、空調設備関係の方と話していて、これまでエアコンの室外機は外気温の最高を32~3度と仮定して必要なモーターなどの馬力の計算をしているのだと聞きました。しかし、夏の間に40度を越える日が続くのが当たり前になってきています。

少々、気象データを調べてみました。35度以上の日を「猛暑日」と今で言うのだそうですね。

気温データのページ |猛暑日 北関東  by 中村(ナカムー)さん

これを見るとアル・ゴアさんが心配するほど40度を超える日は関東では少ない気がしますよね。ちなみ、それでも10年平均で東京では3.93回の猛暑日が記録されているのに、那覇では0.20回なんですね。福岡4.67回、鹿児島4.27回は少々納得です。東京はどうも周辺と比べて猛暑日が多いという事実は私にとって発見でした。 ヒートアイランド現象なのでしょうか?

気象庁によると南西諸島と本州とでは気象の変化の仕方が違うそうです。これは、「不都合な真実」で取り上げられていた温暖化の減少と符号する事実なのでしょうか?

「日中の暑い日はそれほど増えてはいないが,夜間に気温が下がりにくくなっている」

20世紀の日本の気候 > 1.2 暖かくなった20世紀 > 1.2.4 真夏日と熱帯夜 @ 気象庁

「最高気温が35℃以上となるような極端に暑い日は,1990年代以降,急激に増えている地点があり,これは日本の年平均気温が近年高くなってきていることと関連していると考えられます。 」

20世紀の日本の気候 > 1.2 暖かくなった20世紀 > 1.2.5 極端に暑い日 @ 気象庁

地球温暖化についてのデータも出ていました。

20世紀の日本の気候 > 1.2 暖かくなった20世紀 > 1.2.1 暖かくなった地球 @ 気象庁

私たちが日常で感じ始めている変化はすでに気象の専門家の観点からは既定の事実であったわけですね。

一方、雨も増えているという声があります。

私の仕事の中で、開発行為といわれる単に建物本体だけでなく計画区域内の雨水や緑地などの必要な基準を満たす計画を立てて許可をいただくことがあります。この開発行為を主管するのは主に土木整備事務所というところなのですが、この関係の方から間接的にどか雨が増えていて困っているという話を聞きました。開発行為の中で、一定量以上の雨水を外部に流さないために調整池といわれる設備を作るのですが、この容量を決めるの予測される降雨量を50年確率とか100年確率とかいわれる、雨がどれくらい降るかの係数があるそうです。しかし、今使っている係数では最近のどかっとふる熱帯性の雨にとてもとても対応できないと嘆いていたそうです。

台風が増えていて工事の工程が遅れる経験も増えてきています。

気象庁のホームページを見るとまだ「観測データを積み重ねる」段階のようです。

関東甲信や東北太平洋側,九州では多いところで2日以上,大雨日数が増えています。例えば,東北の福島では,1960年代には年に3.4日だった大雨日数が,1990年代には6.5日にまで増えています。一方,北陸や近畿地方では大雨日数は減少しています。北陸の敦賀では1960年代の3.8日が1990年代には1.0日に減少しています。日降水量で見た大雨について,増えている地域と減っている地域の両方があると言えます。

 このように,短期間に強い雨が降るような激しい現象は,地球温暖化によっても増える可能性がありますが,都市化によるヒートアイランド現象によっても増えると考えられています。こうした激しい雨が増えているかどうか結論付けるには,さらに観測データを積み重ねていく必要があります。

20世紀の日本の気候 > 1.3 雨や雪からみた20世紀 >1.3.3 「大雨」は増えているの @ 気象庁

こうした気象の変化がもたらす結果について勉強を続け、関心も持ち続けることが企業人としてまず大事でしょう。

「不都合な真実」の本の最後に「あなたにもできる10のこと」というページがありました。この中で最初に出てきたことば住宅の省エネルギーを進めるために、断熱性を高めると書いてありました。昨晩のテレビでもアル・ゴアさんは、「エネルギー効率のよい新しい電化製品や車を使うことは身近でできる大切なことだ」と言っていました。

他方、私が気になっているのは日本の住宅の寿命の短さです。統計にもよるのでしょうが、20年をきっているという話もあります。家を建てることには非常に大量の資源とエネルギーが使われます。100年住宅という考え方を私は需要だと思っているのですが、断熱のよい、世代を超えて使える住宅を建てていくことが建設業界においてとても大切ではないでしょうか?

土木の方面でも水を守るランドスケープの運動などもあるそうです。

日本ゼリスケープデザイン研究協会

関心をもって見て行きたいと想います。

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