[書評]「法令遵守」が日本を滅ぼす
gskayさんが、本書について触れていらっしゃるのを読んで(参照)あわてて読み始めたところです。先日、書店で興味を持って買ったものの「まえがき」だけを読んで、積読しておりました。
「法令遵守」が日本を滅ぼす 郷原 信郎 新潮社 2007-01-16 by G-Tools |
法の失敗が招いた耐震強度偽装事件
(中略)
この問題の核心は、危険な建物の存在が明らかになったことではありません。建築したばかりの建物が、「違法建築」であることを理由に使用禁止になり、一部は取り壊さなくてはならなくなってしまったことです。建築基準法で定めた耐震基準を満たさずに使用禁止にせざるを得ない建物が建築されてしまったこと、それを防止できなかったという「法の失敗」が最大の問題なのです。
この「耐震基準」は、日本の建物全体において維持されているわけではありません。現在の基準が定められた1981年以前に建築された建物には、今回問題になった建物より耐震性が低いものも多数あります。もし、地震で倒壊する恐れのある危険な建物すべてが問題だというのであれば、日本中の多くの建物の使用を禁止にしなければなりません。
検事を経験された郷原伸郎さんがこのようなことをはっきりと書かれていること自体に衝撃を受けました。
実はまだ全体を読んでいないので、この「書評」はまた読了した時点で書きたささせていただきます。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- [書評]"絶滅貴種"日本建設産業(2008.09.21)
- [書評]コウアン先生の人を殺さない住宅(2008.06.20)
- [書評]週刊東洋経済「ゼネコン現場崩壊」(2008.01.19)
- [書評]「法令遵守」が日本を滅ぼす(2007.06.25)
- [書評]不動産投資の破壊的成功法(2007.05.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント